津軽地方の伝統技法のこぎん刺しを楽しもう
こぎん刺しの特徴
津軽地方の伝統工芸であるこぎん刺しは、補強や保温の目的で藍染の麻布に木綿の糸を手刺しする伝統的な刺し子(刺繍)です。
一般的な刺し子とは異なり、布地の横糸に沿って縦糸を数えながら刺していく手法が特徴的だっちゃ。
綿の糸を刺す行程は非常に時間と労力を必要とし、ハガキサイズの作品でも1週間はかかる地道な作業なんですよ。
こぎん刺しは津軽地方にある3つの種類に分かれます。
西こぎんは、弘前市を中心に作られ、縞模様が特徴であり、美しさゆえに晴れ着として使われました。
東こぎんは、黒石市などで作られ、大胆で大柄な模様が特徴だっちゃ。
そして、三縞こぎんは、金木町を中心に作られ、鮮やかな太い三筋の縞模様です。
こぎん刺しは、テーブルランナー、ポーチ、ティッシュケース、コースターなど、かわいい生活雑貨として使用できるっちゃ。
額に飾ればインテリアとしても素敵ですよ。
組み合わせ次第で様々な雰囲気を楽しむことができます。
こぎん刺しの作り方
先が丸くなったクロスステッチ用の刺しゅう針を使います。
地元の手芸店やハンドクラフト市で手に入れることができるっちゃ。
縦糸と横糸が交互に織られた平織りの刺しゅう布で、糸が太くざっくり織られた布を探してくださいね。
こぎん刺し用のこぎん糸が最適ですが、刺し子糸などを使っても作れます。
まず、こぎん糸を1本ずつ引き抜き、ほぐしていきます。
こぎん刺しの模様をふっくら仕上げるために糸にふくらみを持たせましょう。
ほぐした糸をそろえ直し、針に通します。
このとき、糸の端から通すのではなく、糸を半分の長さに折り、しっかり折り曲げたところから針穴に通すと通しやすいです。
織り目の隙間から針を刺し、玉むすびをせずに刺し始めます。
裏側で糸をそのまま残しておきます。
縦糸の本数を数えながら、図案の目数を数え、左に針を刺していきます。
模様が変わる段の目には、裏に渡る糸を0.2~0.3cmたるませておきましょう。
左右に往復しながら、模様の段数だけ同様に刺し進めます。
裏側で糸をほかの目にからませたあと、はさみでカットします。
このときも玉止めはしなくて大丈夫だんず。
1段、2段と折り返していき、ひと模様が完成しました。
これを繰り返して全模様を刺し仕上げれば、素敵なこぎん刺しの作品が完成します。
津軽地方の伝統技法を楽しみながら、自分だけのオリジナル作品を作ってみてくださいね。
日用雑貨に取り入れることで津軽地方の魅力を感じることができるっちゃ。
ひと針ひと針思いを込めて、あなただけのオリジナルアイテムを作ってみませんか?
へばね~